その「ストレッチ」、本当に効果ありますか?知っておきたいストレッチの種類と効果!
こんにちは、トレーナーの江藤圭一郎です。
前回のブログでは「身体の柔軟性」について触れました。
今回はさらに一歩踏み込んで、
効果的に体を動かすためのポイントをお話しします。
「体を柔らかくしたい」「ストレッチを正しくやりたい」と思っていても、
自己流でなんとなくやっている方も多いのではないでしょうか?
実は、間違ったやり方は効果が出にくいだけでなく、
かえってケガにつながることもあるんです。
このブログを読むことで、ストレッチの「質」が変わります。
ぜひ最後まで読んでみてください!
まず、ストレッチにはいくつかの種類があります。
- 静的ストレッチ:ゆっくりと筋肉を伸ばし、
その状態をキープする、一般的なストレッチです。 - バリスティックストレッチ:反動を使いながら伸ばすストレッチで、
例えば足を高く振り上げる動きなどがこれに当たります。 - 動的ストレッチ:体を大きく動かしながら筋肉を伸ばすストレッチで、
ラジオ体操や準備運動などが該当します。 - PNF:筋肉の収縮と弛緩を組み合わせながら行う特殊なストレッチです。
さて、「ストレッチを行うと体が柔らかくなる」と皆様は思われますでしょうか。それはどのようなメカニズムなのでしょう?
実は、ストレッチによって筋の長さそのものが「優位に変わった」という報告はありません。
では、なぜ「体が柔らかくなった」と感じるのでしょうか。
それは、「スティフネス(硬さ)」が軽減され、
伸張刺激や、伸びた時の痛みに対する感覚への慣れによって
可動域が広がっているのであり、
筋が伸びているわけではないという研究結果が出ています。
つまり、筋肉が物理的に伸びたというよりは、
体がその刺激に慣れ、脳が「これくらいなら問題ない」と判断するようになったためと考えられます。
柔軟性が上がったら、ケガのリスクが下がる!
ってホント??
「体が柔らかい=ケガしにくい」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうとは限りません。
ストレッチがケガの予防や運動のパフォーマンス向上に役立つかどうかは、
時と場合によって異なります。必ずしも効果があるとは限りません
ストレッチによる「柔軟性(人から動かしてもらった時の関節の柔らかさ)」の拡大は、必ずしも「可動性(自分自身で動かせる範囲)」を向上させるとは限りません。
ここで重要なのが、
パッシブROM(パッシブ・アールオーエム)と
アクティブROM(アクティブ・アールオーエム)という概念です。
- パッシブROM:他者に手伝ってもらったり、道具を使用したりして動かす関節の範囲です。
- アクティブROM:自分の力だけで動かせる関節の範囲です。
このパッシブROMとアクティブROMの差が大きいほど、
その部位でケガのリスクが高まります。
例えば、友人に足を持ってもらうと頭まで足が上がるのに、
ご自身一人では膝までしか上がらないといった経験はございませんでしょうか。この「差」が大きい状態では、
体が予期せぬ動きをした際に、
自分の力でコントロールしきれずに
ケガにつながりやすくなる可能性があります。
そのため、ケガを予防するためには、
単に柔軟性を高めるだけでなく、「自分で動かせる範囲(アクティブROM)を増やすこと」が非常に重要になります。

では、「自分で動かせる範囲」を増やし、
関節の動きを獲得するためには何をすればよいのでしょうか。
いくつかポイントがあります。
- 「慣れ」を大切にしてください
まずは、先ほどお話ししたように、ストレッチの刺激にご自身の体を慣らしていくことが大切です。
少しずつでも継続し、体が「これくらいなら大丈夫」と感じるようにしていきましょう。 - 脳(中枢神経)に「OK」をもらいましょう
実は、体が「もうこれ以上動かすな!」と感じるのは、脳(中枢神経)がその範囲を「安全なエリア」だと決めているためです。
例えば、急に足がつるような感覚になるのは、
「これ以上伸ばすと危険ですよ!」という脳からのサインと捉えることができます。
- 「ご自身の力で動かす」ことを忘れないでください
これらの新しい可動域を獲得するための動きは、他者に動かしてもらう(パッシブ)のではなく、
「ご自身の力で動かす(アクティブ)」ことが非常に大切です。
ご自身で動かすことで、脳と筋肉の連携が強くなり、
真に使える可動域が広がっていくのです。
いかがでしたでしょうか。
ストレッチは奥深いものだと感じていただけましたでしょうか。
ただ柔らかいだけでなく、
「自分でしっかり動かせる柔軟性」を手に入れることが、
ケガの予防にも、スポーツのパフォーマンス向上にもつながります。
上記を参考に、より自由に体を動かせるご自身を目指して頑張ってみましょう。
江藤 圭一郎 パーソナルトレーナー。
アスリートから子供、高齢者まで幅広くトレーニング、ヨガ、テニスレッスンなどの運動指導を行っています。
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