カラダのこと

開脚ベターはもう卒業?トレーナーが教える「使える柔軟性」と「自由自在な身体」

「身体が柔らかい」って、本当に良いこと?
パーソナルトレーナーからの視点

皆さん、こんにちは!パーソナルトレーナーの江藤圭一郎です。

通勤中や家事の合間など、“ながら時間”にもお楽しみいただけるよう、
コラムの内容を音声でもご用意いたしました。
ぜひ、こちらもあわせてお聴きください。

「身体は柔らかい方が良いんですよね?」
「開脚ベターっと出来た方がいいんですよね?」と、よく聞かれます。
皆さんの身体の「硬さ」に対する関心、とても高いですよね。
たくさんの情報が溢れている中で、
「何が正解なの?」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

僕からお伝えしたいのは、「柔らかければ良い!ということではありません」

「え、そうなの!?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
今日は、その誤解を解き、皆さんがもっと楽しく快適に身体づくりができるよう、僕の考えをお伝えしたいと思います。

柔らかさの誤解:前屈や開脚だけでは測れない身体

まず、大事なポイントとして、「前屈して手が地面につく」「開脚ができる」だけで「身体が柔らかい!」「柔軟性が高い!」とはなりません!

なぜなら、身体の硬さや柔らかさには、関節、筋肉、そして神経が関わっているからです。
たとえ見た目では硬そうに見えても、
別の動きをしてみると意外と出来る!?なんてこともよくあります。

「身体が柔らかい」ということだけで、
「スムーズな流れるような動きができる」
「多様な動きができる」
というのは幻想に近いと僕は考えています。

例えば、テニスのジョコビッチ選手。
彼はとても身体が柔らかく見えますよね?
あの開脚からのバックハンドは、実は単なる柔軟性だけでなく、
それを補うための強靭な筋力があるからこそできる技なのです。

「柔らかすぎ」は逆効果になることも!

意外に思われるかもしれませんが、柔らかすぎても良くないのです。

過度な柔軟性は、かえって怪我につながる可能性があります。
前屈や開脚がベターっとできるような「柔らかすぎる」人の方が
腰や膝、股関節の痛みを訴えることが多いように感じます。

つまり、柔軟性が高くても、それをコントロールできる筋力がなければ、
求めるパフォーマンスは発揮できないのです。
無理に柔軟性を高めようとストレッチばかりしても、
期待するほどの健康促進効果、
日常、スポーツのパフォーマンス向上にはつながらない、
と考えていた方が良いでしょう。

本当に大切なのは「自由自在に身体を動かせること」

では、ストレッチはしなくて良いのでしょうか?
そんなことはありません!ストレッチはとても大切です。

僕が重視しているのは、
「自分でその動きをコントロールできているか?」という「可動性」です。
そして、「自由度の高い身体」を手に入れること。
イメージ通りに身体を動かすことができれば、
プレーの質が上がり、動きの幅も広がります。
もちろん、怪我の予防にもつながります。

身体を自由に動かすためには、

  • 部分的に柔軟性を高めるのではなく、全身を満遍なく、バランスよくストレッチを行うことが重要です。
  • 筋肉だけでなく、関節や骨を動かすことも大切です。
  • ストレッチは、ただやれば良いわけではなく、目的に応じて行うことが必要です。
    • 運動前は、骨や関節を意識し、反動をつけて大きく動かすのがおすすめです。
    • 運動後は、ゆっくり、じっくり筋肉を伸ばすように行いましょう。
  • 日々のセルフケアとして、
    全身を満遍なくストレッチし、身体をほぐすことで、
    朝の腰痛や背中の痛みなどの不調の改善にもつながります。
    また、気分がスッキリしたり、
    よく眠れたりといったリフレッシュ効果も期待できます。

多くの時間を使ってトレッチや柔軟体操をするよりも、
「動きましょう!歩きましょう!トレーニングしましょう!」
と僕はよく話しています。
いろいろな動きを試すことで、
自分の苦手な部分や普段使えていない部分に気づくことができますよ。

まとめ

「身体は柔らかければ良い」という単純なものではありません。
前屈や開脚ができることだけが柔軟性ではないのです。

大切なのは、毎日を快適に、自分の思い通りに身体を動かせること
そのために、目的を持ったストレッチや、
全身を使ったバランスの良い運動、
そして筋力をしっかりつけることが非常に重要です。

このサイトでも様々なセルフケアや股関節のエクササイズ動画などを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ご自身の身体のために、柔軟性に対する正しい理解を持って、ぜひストレッチやセルフケアを続けていきましょう!


江藤 圭一郎 パーソナルトレーナー。
アスリートから子供、高齢者まで幅広くトレーニング、ヨガ、テニスレッスンなどの運動指導を行っています。
このサイトでは身体のこと、トレーニングについての情報を発信しています。

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