バカボンドの宮本武蔵はヨガだ。そして、又八は僕だ!!
井上雄彦先生といえば『スラムダンク』があまりにも有名ですが、
もう一つの代表作『バガボンド』は読んだことがありますか?
宮本武蔵を描いた作品なのですが、
これがスラムダンクとはまったく違う魅力を持った傑作なんです。
スラムダンクは一巻ごとに胸が熱くなるのに対して、
『バガボンド』は読めば読むほど頷く場面ばかり。
特に驚くのは、武蔵の言葉の多くが“ヨガそのもの”だということ。
たとえば――
- 「腕は頑張り屋さん」
- 「腕はないものとして降ってください」
- 「うまくやろうとするんじゃない。何度でも初めてのように」
…これ、完全にヨガ!!
A-yogaじゃん!!!と思わずツッコんでしまうほどです。
そもそも、井上雄彦先生もバカボンドの事を
『身体というテーマを描きたくてこの作品を選んだのか。
この作品だから身体というテーマへ導かれたのか、、』
と仰ってます。
後半になるにつれて身体に対する描写が多くなるのはとても興味深いです。
物語が進むにつれて武蔵は連勝を重ね、どんどん強くなっていきます。
「孤高の存在になっていくのかな?」と思いきや、
後半になるほど人間らしさが増していく。
「あれ?悩んでること、僕たちと一緒じゃない?」
だんだんと孤高から降りてきて、やっと武蔵の考えに共感できるようになっていきます。
個人的には後半の武蔵が好きです。
物語はまだ完結していませんが、『もうこのまま終わってもいい』
正直“このままの武蔵”でもいい、とすら思っています。
そして何より――
実は、一番好きなのは、又八。
又八の気持ちが痛い程わかる。痛いほど。。痛いほどという言葉がこれほどわかるキャラクターはないのではないでしょうか?
読んでいて、ふと「これ、自分じゃん…」と気づいた時のあの絶望感。。
武蔵と変わらない自分を探しているはずが、、
どうしても又八の方に自分を重ねてしまう。
白状します。。又八は僕です。前世又八。
嘘をつく、虚勢を張る、裏切る、逃げる。。
そんな又八が自分の中にも確かにいる。
腹立つし「なんなん!?」と思うのに、嫌いになれない。
素晴らしいキャラ。。
話は戻りますが、
『体との対話が感性を原型の私に戻してくる』という井上先生の言葉。
原型の私。。
いろんなものが引っ付いて離れない感覚ありますもんね。
いらない物が多すぎるんだろうな。
やっぱり身体に戻る。
もっともっと触れてたい感覚ですね。



















