コラム

もう泣いたりしません

キッズのテニスレッスン中
子供と僕とでラリーの練習をすることがあります。
子供たちは一球打ったら交代。というストロークの練習ですね。


何球続くか目標の数を決め、その時の約束事として、
みんなで応援し合う。誰かミスしても責めない。の二つを決めました。

ラリー中、一人の女の子がミスって、
他の子達が『アー!なんで、ミスするんだよー』
みたいなことを言って、女の子泣いてしまったんです。

集合して、もう一度約束を確認。
ミスを責めたり、することはなくなりましたが、
その日は結局ラリーは目標の数には届かなかったです、、


レッスン終わった後、集合して何か話したいことがある人いる?
と聞くとその泣いた女の子が、
「ミスして、責められたりしてももう泣いたりしません。
ラリー続けられるように頑張ります」とみんなの前で言いました。

発言の内容にも驚きましたし、
自ら発言してくれてことをとても嬉しく思いました。
それから、ミスを責めたりするようなことは子供達一切しません。
テニス初めての子が来たり、年下の子には教えてあげて。
と言うと、自分の言葉で熱心に教えてあげてます。

たった1時間前後のレッスンですがちょっとしたことでも成長を感じますよね。

ネッドドヒニー。海行きたい

スポーツとはいえ、勝負の世界なので
どうしても勝ち負けが評価の基準になることも多いですが、
勝敗以外の生徒達の想い、コート内外での成長を感じると胸が熱くなります。

結果も想いもそれぞれで、
僕としては、全員よくやったよ。と言いたい気持ちもありますが
どんな言葉をかければ良いか?
何も言わないほうがいいか?
すごく悩みます。。

勝って欲しいから、勝たせたいから。
でも、やっぱり、そればっかりに夢中になるというのは良くない。
と何度も思いました。

ああ、勝って欲しいから。負けて欲しいから。
あの大人の人達はあんな言葉を当時高校生の僕にかけてきたんだな。
と今だからわかるようになりました。

高校の部活って、練習中は無限に続くようであるのですが、
凄く濃く短く。この瞬間こそ全て!
って思いがあります。

人生のほんの一瞬ではあるんですが、その輝きは眩しすぎるほど。
だからこそ胸を打つし、感動する。


ただ、大人の私情や事情、
言動で子供達をがっかりさせるのはやめていただきたい。

その声は届いてます。
だとしたら良い言葉を届けたいです。

それでも悩みますけどね。
今回も試合を経て思ったのは、勝敗に関係なく、
見えないところで、いろんな人が応援してくれている喜んでくれている
ということ。
そこだけは、しっかり伝えたいと思っています。