コラム

部活動で走り込みって必要だと思いますか?

走り込みってよく聞きますが、必要だと思いますか?
部活動の指導をしていて
『走り込み。ってやたほうがいいですか?』
『長い距離走ったほうがいいですか?』
ってよく聞かれますが、
僕は必要ない。と思っています。
部活動での走り込みについてお話ししたいと思います。

今年の全国選抜も楽しみです

ここでは、走り込みというのを何キロも長距離を走らせることと定義しますね。

なぜ必要がないか?というか僕が部活動に取り入れないか?

まず、時間がかかる。
やっぱり技術練習に時間を割きたいわけです。
長距離走るのには時間かかりますよね。
40〜60分走るならその時間ボールに触りたい。
テニスに関してはやっぱり何と言ってもボールを打たないと。
強く、上手にはなれません。

例えば、『部活でサーブ何級打ってる?』と聞くと、
大概の生徒は答えられません。おそらく、30球くらいです、、という返答がほとんど。
30球しか打ってないんです。
試合では30球以上必ず打つことがほとんど。
そして、サーブ練習って大体練習の最後に打ちます。僕もそうでした。。
練習終盤で疲れてるし、30球で打ちっぱなししても、果たしてどのくらい身についているのか?
試合はサーブから始めます。しかも緊張します。練習で30球しか一日打ってません。
サーブが入るわけないんです。

じゃあ走るよりサーブ打ちましょう。ってなる。

二つ目は、体力をつけたいなら、普段の練習でも十分。

普段の練習をきちんとやっていれば自然と体力はつきます。
これはトレーニングでもそう。そういうメニューを組めば良い。
また、短距離を走れば良い。それも走り込む。というのかもしれないですが笑
体力をつけるというのであれば、短、中距離ダッシュを何本かするのでも十分だと思っています。時間もそんなかからない。
『練習後や練習前のに長距離のランニングがある』
と思っただけで、練習中に手を抜く可能性も出てきます。
それは仕方ない。そうなります。だって長距離走るの辛いもん、、
そういう練習メニューにした指導者が良くない。

三つ目は、走りたい人は勝手に走る。自分で走る。

走りたければ走ればいいのです。
もっともシンプルで充実感も得られますから。
というのは、
それこそ指導者がいなくても自分で出来ること。
だから、自分に必要だ。走ることが気持ちが良い。
と思えば走ればいいいのです。
自発的に走る子は走ります。それはもちろんOK。走りたくなることもありますよね。
ただ、指導者のとりあえず走っておけ。は怠慢以外の何者でもない。
それこそ指導者がちゃんと勉強して工夫してトレーニングを考えれば良い。
指導者の腕の見せ所だと思うのです。

長距離を走ることを否定しているのではありません。

走ることの理由が明確であればもちろん走れば良いと思います。
指導者が必要だと感じれば、意図があるのであれば。
また、基本的な体力がない場合は走ることが必要でしょう。
そういう時期を作るというのも良いかもですし、
持久走と言ってみんなで競走するのもたまには良いと思います。
ただ、罰則や毎日走るというようなものは必要があるとは僕は思えません。
僕も高校生の時毎日走ってました。45分ほど。
今考えたらもっと出来ることあったなぁ。。もっと考えれば良かった。
走ることだけに満足してたなぁ、、
というのが正直な感想。

長距離を走る。長い時間時走る。ことのメリットももちろんあります。
僕は今はやらないだけで、もしかしたら今後取り入れることもあるかもしれません。
選択は自由。指導者も生徒も。手段はいくらでもありますから。
大事なのは目的ですね。