カラダのこと

休んだほうがいいですか?


『休むことも必要である』と感じたことについてお話したいと思います。

3年前、高校の女子テニス部の外部指導員、コーチをしていたことがあります。

僕はあくまでコーチなので生徒の技術を上げること、チームを強くすること、
『勝つ』という結果を出すことが目的です。

結果は
県大会団体準優勝
県大会個人ダブルス準優勝でした。
目標は
団体、個人戦シングルス、ダブルス全部優勝すること。
悔しかったですね、、

もっと何かできたんじゃないか?
明確な説明ができたか?
可能性を引き出すことができたか?
自分の意思を押し付けた指導はしていなかったか?

僕ら指導者は、ゴールに向かう経過も大切にする必要ありますよね。
ゴールを摺り合わせる必要もあります。
様々な角度から、色々な気づきを投げかけるのが指導者の役割ですね。

色々と反省することも多くありました。

アリシア・キーズ。惚れる。横顔が好き。いつかライブを観に行く

休んだほうが良いです。休みは作ったほうが良い。休むことは悪いことではありません


インターハイ予選が近づいて、GW中。他県の高校と合同練習会。
前日もある実業団と練習試合をしてもらい、連日練習もしてました。
多分、疲れも溜まってるし、練習試合とはいえ、
大事なインターハイ予選前に緊張の高いことは避けたいな。と僕は思っていました。

やはり、事件は起きました。
ナンバー2の子が試合中、肋骨の疲労骨折をおこしました。痛みで泣いていました、、

左利きでとてもセンスがあり
調子次第では、個人戦シングルスも優勝できるだろうと思っていただけに、すごく悲しい気分になりました。試合まで約二週間です、、

実は、選手達は休みが欲しいと何度も話していたのです。
部活は毎日、土日も休みなしでした、、進学校でしたので、学校の宿題も大変そうでした、、
怪我ってとても悲しいことです。
なぜなら、防げる可能性がおおいにありますよね。
痛みがあること自体ストレスにもなります。

顧問の先生に休みを打診したこともありましたが、
コーチは監督(顧問の学校の先生ですね)が決めたことに基本口出しはしません。
(休日を作ったらどうか?団体戦のメンバーについてなどは、顧問と話をしたことはありました)
コーチとしてその枠を超えることはしてはいけません。

僕の場合は、
顧問の先生が協力的で、いろんな話をすることが出来たので、
防げたことだったかもしれないのですが、
もっと顧問と話をするべきだったとも思いました。

みんな頑張ってるし、勝ちたいし、勝たせたい。
誰の責任でもないのですが
おそらく、多く部活動で起こっている問題の一つではないかと思います、、

それでも彼女は頑張ってダブルスは準優勝までしました。

アリシア・キーズ。PVに出ているモス・デフが渋い笑。東京に来たときにライブ見に行きました。
ライブ当日、変なお面被って登場したモスデフを観た時の僕のテンションの上がり方はまるで女子高生でした。

部活動の時間数が減少傾向に向かっているそうです。

まず、部活動顧問の先生はとても大変だと思います。
土日休みはほぼないし、学校の授業意外に試合や遠征。とにかく休みがない。
僕も部活動コーチをして、『先生達すごいな、、大変だよな、、と思いました』

そして
生徒達も『休みが欲しい』と僕に相談してきたこともありました。

その時感じたのは『練習のしすぎ』です。
勉強もしないといけないので睡眠時間も短かったし、休みがない。

やっぱり休みは必要ですし、
もし、毎日練習をするなら指導者がきちんと全部管理しないといけないですよね。
ただ、顧問の先生だけでは大変だしとても難しいんじゃないかと思います。

休む。とっても大切なことですよね。
休む勇気も必要だったりします。

昨年こんな記事も見つけました。

自粛で練習が減ったら球速アップ?この夏、高校野球で起きている事。

https://number.bunshun.jp/articles/-/844393?fbclid=IwAR04PfWWdWkpTTqLyssPxgE0jS7OBE6SozLi5dsCPLW8zs1AQBLGGSP7mvE

心に残った言葉は

  • 言われたことをやる上意下達の色が濃かった高校野球界でも、
    トレーナーなどと関わることで選手の意識が向上しているケースも多そうだ。
  • 近年は「多すぎる練習量が子供たちの成長を阻害しているのではないか」
    という説も広がり始めている。
  • グラウンドに出る時間だけが練習なのではなく、時間にゆとりを持たせる必要もあるのだ。

というところです。

つまり
練習を詰め込みすぎるよりも
余裕を持たせて本人達の意思でやらせる方が伸びる可能性がある
ということですね。

ほんとそのとうりで
身体の成長ということに関しても適度な運動の方が身体は大きくなると思います。

もし、今すぐ勝たせたいのであれば詰め込んで練習すれば良いとは思います。
本人が望んでいるのであれば。

そして、勝つためには強くなるために、スポーツが面白くなるためには
ある程度の練習量が必要なのは確かです!
それは絶対です!!

だけど
自分でやるのと人にやらされてやるのでは雲泥の差が出ますよね。
僕らコーチや指導者はその気づきを与えてあげること
また、向かうゴールへの道の修正や手助けをすることです。

大人、指導者の熱意は子供達の成長を阻害する可能性もある
ということをしっかり頭に入れて勉強していかなければいけませんね。

あと、この記事で嬉しかったのは
『トレーナーなどと関わることで選手の意識が向上しているケースも多そうだ』
というところです。

熱心に勉強をしているトレーナー多いです。
もっと僕らトレーナーの価値が向上して
活躍できる場所を増やしていけるよう工夫していきたいとも思っております。

そして、子供達の頑張りをきちんとサポート出来るような体制、制度を作っていかないといけないですよね。
ただ部活動時間を減らすというような制限を作って、部活動をコントロールしようとするだけでは
本質的な解決になっていないように思えます。
チームや学校で指導者の裁量によって決めるべきではないでしょうか。

休ませるというのも大事なことです。
部活動はもうただやれば良いというのではなくなってきていますよね。
生活の環境も変わり、学校に期待するものも昔とは変わってきていますよね。

子供達のもっとやりたい!勝ちたい!という思いを
大人側がしっかり汲んで、
練習日程、時間、メニューを考えなければいけませんね。
そして、休みたいと言える環境を作ることも大切ですね。