テニス

勝つことが大事?

勝つことが一番でしょうか?
勝たないといけないでしょうか?

まず、前提として僕も勝つということには大賛成です。

勝つことで強くなります。
自信も付きます。

もちろん、アスリートは勝つことが、結果を出すことが大事ですので
勝たなければなりません。

ただ、小学生、中学生などジュニア期に勝つとこばかりを目的に
スポーツをする、指導する時に
『勝たないといけない?勝つように指導しないといけない?』
と思うことが多々あります。

日本プロ野球屈指の強打者横浜DeNAベイスターズ筒香嘉智選手の文藝春秋の記事でこんなものがありました。

『勝利至上主義の行き着く先は、勝つことばかりが目的になり、
子供たちの心身の成長やスポーツマンシップの育成などが疎かになってしまう風潮です。
そこが、野球だけでなく、日本のスポーツ界の一番大きな問題だと思うのです』


筒香選手。メジャーリーガーで人格者。
子供たちの指導にとても熱心なことでも有名ですね。

勝利至上主義。
つまり、相手に勝つことだけを絶対的な目標とする考え方ですね。

コーチ、監督も勝たないと評価を得られにくい事から
行き過ぎた指導や長時間の練習、体罰などの問題が引き起こされたり、
勝つために必然的に身体の大きい子などがレギュラーに選ばれやすく、
才能のある子が埋もれてしまうというような問題もあります。

また、過度なプレッシャーに潰れてしまったり、
勝つことだけが目的でそのスポーツそのものが面白くなくなってしまったり。

ただ、試合は勝ち負けでなく自身の力を試したり、
新しい課題を見つけるためのものだと思っています。
チャレンジするものです。

『試合とはそういうものだよ』
と伝えてあげる、教えてあげるのも指導の一環だと思っています。

トレイシー・チャップマン。次男が大好きな曲。

昔のコーチと飲んだ時
昔話から近況までいろんな話をして、
「勝ちたかったです。すいません。勝って恩返ししたかったです。今でもその試合の夢みます。」
という話をしたらコーチは
「俺もその責任は感じてる。なんで勝てなかったんだろう?自分の責任もあるよな、、」と当時悩んだよ。
とおっしゃってました

僕も指導者になって初めて気づくんですけど、やっぱり責任を感じたりするんですよね。

勝敗よりも大事なのは
勝負したことあるか?
勝負したか?

のような気もします。

僕の場合は高校生で、
県チャンピオンになることが自分の目標でしたから。
最後負けた時に何が足りなかったんだろ?なんで勝てなかったんだろ?と今でも考えることがよくありますし、今でもその試合の夢を見ます。

ただ、反面『勝たなくても良かったかな』
あの時優勝してたら今の自分はないし、もっと面白くない人間だったんだろうな。
とも思っています。

まぁ、過去って変わりますからね。
負けることで学ぶこともたくさんあります。
まずはその土俵に上がること。勝負する事が大切ですね。

僕なんかは負けすぎてて、、笑
負けたからこそ今の仕事も出来てるし、負けたぶん、自分とも向き合う時間も持てました。

人生どうなるかわからないですからね。
本気になる瞬間が大事で。
本気になると、色んなことが学べますよね。
本気になるからこそ失敗もしますし、挫折も味わうことができます。

スポーツは勝ち負け意外にもいろんな経験を積むことができますね。