トレーナーの使命とは?
身体以上に自分らしいものはないです。
自分を支えてるのは健康で
自分自身を支えてるのは最終的には自分の身体です。
丁度一年前、義父が亡くなりました。
急性白血病だったのですが、もともと肺が悪くて、呼吸の状態も悪く、
血圧も高く、色んな病気も併発していたんですね。
その時お医者さんに『すいません。医学の限界です。』と言われました。
医療ではもう施す余地がないと。
限界である前に限界になる前にもっと出来ることがあったんですよね。
責任の所在が医療や家族とかではなく。誰のせいでもなく。
医療って簡易的な入り口でもあるけど、最終的な入り口でもあると思うんです。とりあえず病院にも行くし、どうしようもなくなっても病院に行く。
ドビュッシー 月の光
僕らトレーナーってその前と中間なんです。
一番はその前。そうなる前に最も力を発揮できる。出来ることがある。
例えば、
怪我や病気にならないように、毎日を、健康に元気で過ごすために、運動のお手伝いをする。運動の機会を作る。
または、怪我をして病院に行って診断を受けてリハビリを受ける。
その後、再発しないように。さらに元気に過ごせるように運動をする。
野村監督がこんなことを仰ってました。
『人は人の役に立つために生まれてきた。生きている。 では、あなたは何が出来る?』
腰痛などの多くは原因が腰にあることはなかったりもします。
様々な原因が考えられるので、問診、身体、動作を評価して原因を突き止めて
エクササイズを処方しますが、
特別なことをするわけでなく、運動するだけで、身体を動かすことで
腰痛がなくなる
体調が良くなる
元気になることも多々あります。
また、運動をすることで
自分の今の状態にも気づくことが出来ますし、
これからの課題や目標を見つけることも出来ます。
例えば、
運動不足だと実感できた。階段を使ったり、歩くようにしたり、
もっと身体を動かす時間を作ろう。
身体を動かすとスッキリする。目が覚める感じがする。
明らかに体力がついて出来ることが増えた。
大事なのはその良くなった身体で何をしますか?
ということ。
トレーニングは手段であって目的ではないですからね。
行きたいところへ、行きたいところに行くことが出来るよう支援する。
望む成果を創る。それがトレーナーとしての使命だと考えます。