ほんとに勝ちたい時はいつですか?
若年性ロコモティブシンドロームってご存知ですか?
以前NHKのクローズアップ現代でも取り上げられでましたが
今とても問題となっています。
ロコモティブシンドロームとは
運動器の障害により日常生活に支障をきたす状態のことをいい、
もともと高齢者の問題として取りざたされることが主でした。
しかし、
近年、子供達にもこの問題が大きく広がっています。
原因としては、
遊ぶ時間、空間の少なさ
幼児期の運動機会の減少
競技専門特化の低年齢化
などがあります。
僕らが小さい頃では考えられないですよね。
今の3、4年生くらいの運動能力の平均が30年前の幼稚園児と同じくらい
というデータもあるそうです。
運動のできる子とそうでない子の2極化が進んでいるそうです。
遊ぶ時間もそうですが、何しろ、遊ぶ場所がないですよね。
公園など、ボール遊びもダメ。大声だしてはダメ。
学校も自由に出入りすることが出来ない、、
そりゃ、外で遊んでる子供見ないわけですよね、、
レッスンでボールを打つ以外に
様々な動き、運動を取り入れてるのはそのためです。
ジョージベンソン。ギブミーザナイト。
アスリートとして成功するためには、また健全な心身の発達のためには どのような運動体験をしてきたか?どのように身体を動かしてきたか? というのが大切な要素の一つです。
週5回一つのスポーツをやっている子と
週一何かスポーツをやっている子の運動能力を比べてみると。
どちらが高いと思いますか?
週一スポーツをやっている子のほうが運動能力は高かったそうです。
驚きですよね。
たくさん運動をしているはずなのになぜ?と思う方も多いと思います。
これは、一つの種目だけを小さい頃から長時間やっていると、
その種目に関わる運動の能力は高くなるけど、
身体全体としてはバランスが悪くなるということです。
技術練習のようなものを多くしている場合は、特にそうです。
これはスポーツクラブ側にも問題がありますよね。
つまり、同じ動きばかりしていると、関節に負担がかかり、関節、筋肉が固くなり、姿勢が悪くなったり、
呼吸の阻害、怪我をしやすい身体になってしまう、
ということもあるのです。
特に、怪我は重要な問題です。
身体に何か痛みを感じているというだけで、気持ちも塞がります。
やる気も失われますね。
ジュニアユース期の怪我は大人になってからも繰り返すとも言われます。
保護者の方達とお話しさせていただく機会があるときは、
出来れば、二種目のスポーツを並行させてやらせてあげると良いですよ。
とお話ししてます。
それは、上記のような理由からです。
本気で勝ちたいときはいつですか?
何かに熱中して、本気でやりたい、
勝ちたい、、
身長も体力も伸び盛りの時に、何かつまずきを感じてしまう、
怪我に悩む
今ひとつ実力が伸びない、、勝てない、、
その原因はこのようなところから来ているのかもしれません。
だからこそ
小さいときにどのような運動体験をしたか?
そしてどのような運動をおこなうのか?が大切なのです。
スポーツは運動体験の一つです。
いかにここを増やせるかが大事ですね。
僕ら指導者はしっかり勉強をして、
子供達が今どういう状態であるかを見極めて指導することが必要ですよね。