カラダのこと

身体は柔らかいほうが良い?

『身体は柔らかいほうがいいんですよね?』
と言う質問をよく受けます。
答えはイエスでもありますが、ノーです。

身体の硬さについてみなさん関心があるようでいろいろと相談を受けます。
特に『身体が硬い』ということに
ひどくお悩みの方が多いように思われます。

身体に関するいろんな本が出たり、動画やテレビ、
もう情報が溢れているので何が正しくて何が自分に合っているのか分かりにくいですよね。

僕としましては
『そんなに身体が硬い柔らかい
ということだけにとらわれなくても大丈夫ですよ。
それよりも身体のどこを使っている。伸びている。というのを大事にしてください』
ということをお伝えしたい!
そんな思いで書いております笑

柔軟性についての誤解を解き、
今抱いている不安をなくし、
より楽しく快適な身体作りのための参考になればと思います。

まず、身体が柔らかいことに対して優劣はありません。
トレーニングを見ていて『ああ〜この人柔軟性高いな。良いぞ!良い身体だな!!』
なんて思うことはありません!

身体が柔らかいの誤解について

今回一番お伝えしたいことなんですが、

前屈して手が地面につく
開脚ができるからといって、

『身体が柔らかい!』『柔軟性が高い』とはなりません!!

『見てください。こんなに硬いんです。』
と前屈を見してくれますが、
『ここから曲げてみてはどうですか?』
『では、この動作をした後にまたやってみてください。』
と少し動いてから同じように前屈すると
『あれ?さっきより曲がる!!』
なんていうこともよくよくありますし、
身体の硬さも関節、筋肉、神経があるので
前屈や開脚だけで
身体が柔らかい、硬い。ということにはならないので安心してください。

二つ目の誤解

『身体が柔らかい』ということだけで
スムーズな流れるような動きが出来る。色んな多様な動きができる。

というのは、
幻想に近い!と思ったほうがよいと思います。

例えば、テニスでいえば
世界ランキング1位のジョコビッチ選手は身体柔らかそうに見えますよね?
あんなに開脚してバックハンドなんて打てないです。
あれは、筋力があるから出来ることで、同じように、ただ開脚が出来ても、
あのようにして打つことはできません。

柔軟性が高くてもそれを補うことのできる筋力がなければ、
高いパフォーマンスは出せません。

むしろ身体が柔らかすぎることにより、怪我を引き起こすこともあるのです。

つまり
無理に柔軟性を高めようとして、ストレッチばかりしても、
パフォーマンスの向上は期待するほど求められないと考えていた方が良いと思います。

たしかに身体(関節、筋肉)が柔らかいこと自体は悪いことではありません。
しっかりとストレッチをすることで、怪我の予防、疲労の軽減にもつながります。

しかし、
柔らかすぎるのも問題で
ざっくりお話しすると
睡眠と同じだと思ってください。
寝過ぎても良くないし、寝なさ過ぎても良くない。
だいたい8時間くらいが良い。
と最近よく言われますよね。皆さんご自身でも経験があるのではないでしょうか?
柔軟性も一緒で、柔らか過ぎても硬過ぎてもよくない。
ということです。

ではストレッチはしなくて良いのか?
そんなことはありません!!

ディアンジェロ。とろける、、柔軟性上がりそう。

ストレッチは大切です。ただ、目的に応じでおこなうことが必要です。

部分的に柔軟性を高めるのではなくて
全身を満遍なく、バランスよくストレッチを行い
身体を自由に動かせるための柔軟性が大切です

ある部分が過度に緊張が高く柔軟性が損なわれている場合は
動作時に他の部分に負担がかかり、
身体の不調(腰痛、膝痛など)や怪我を招くことがあります。

その場合は、
そこの過緊張を解くためにストレッチをする。

朝起きて腰が痛い、背中が痛い。
という方は
緊張が高く身体全体が硬くなっている可能性があるので
なるべくストレッチを日課にして身体をほぐす。

スポーツや運動をする場合も前後でストレッチの仕方も違います。


運動前は
骨、関節を動かすことを意識して
反動をつけて大きく動かしたほうがよいです。

運動後は
ゆっくり、じっくり筋肉を伸ばすように
ストレッチをした方がよいです。

まとめ

身体が柔らかけば良いと言うものではありません。
前屈しててが地面につける、開脚がベターッとできる
だけが柔軟性ではありません。

毎日を快適に、自分の思い通りに身体を動かせるようにセルフケアとして
全身を満遍なくストレッチすることが大切です。

運動前後でもストレッチを取り入れることで
パフォーマンスが上がったり、怪我の予防にも繋がります。

このサイトでもセルフケア、ストレッチの動画をご紹介しておりますので
是非参考にしていただければと思います。
柔軟性についての正しい理解を持ち
ご自身の身体のためにストレッチ、セルフケアをおこなってください。