カラダのこと

深呼吸よりため息をつきましょう

深呼吸ってどうやってしていますか?

みんさん『はい。深呼吸して!』って一度は言われたことあると思うんですよね。その時どういうふうに『深呼吸しなさい』と教わりましたか?
おそらく、多くの人が『大きく息を吸って〜吐いて〜』だと思うんです。

どちらかと言うと、『吸うこと』を強調されてたことが多いと思うんですよね。
これ、間違いじゃないのですが、深呼吸は大きく吐いたほうが良いです

息は吸いやすいんです。
と言うのも息を吸うための筋肉ってたくさんあるのです。
死なないように、息は吸えるようになっているんですね。
高校生、大学生、あらゆる年代の方に『吸うほうと吐くほうどっちが楽ですか?』
と聞くとほとんどの方が『吸うほう』と言います。
先程の深呼吸の話のように息を吸うことってよく言われてきたんですよね。

深呼吸の目的が『心を落ち着かせたい』のであれば息は吐いたほうが良いです

ため息ってなんだか悪いこのように思われますが、実際はそうでもありません。
ため息のように背中を軽く丸めた状態で息を吐くことで横隔膜が上がり、
横隔膜の弛緩による上への動きは副交感神経を優位にし、心拍数を下げ気持ちを落ち着かせてくれます。
実は、ため息は理にかなった動きのように思えます。
息吐いて心身をリラックスさせることが出来るのですね。
ため息をついて息は吐いて心を落ち着かせてから、また次のことに取り組めると良いですよね。

アスリートが大事な場面で息を吐いているのも過度な緊張を呼吸によって調整し、ゾーンと言われるような集中できる状態に持っていくためなのですね。

実は不健康な人ほど呼吸の量(酸素を吸い込む量が多い)が多いのです。
酸素をたくさん吸い込むことが良いわけではないのです。

深呼吸によって酸素を多く吸い込むと、二酸化炭素の量が少なくなり、血中p Hはアルカリ性に傾きます。
呼吸量が多く血液がアルカリ性に傾いて二酸化炭素不足になった状態だと、酸素を効率よく細胞に運ぶことが出来なくなってしまうのです。
酸素は赤血球のヘモグロビンと結合して体内に存在しますがそのままでは酸素が細胞に届きません。
ヘモグロビンと離れるときに必要なのは二酸化炭素なのです。
つまり、
身体中の細胞に酸素を届けるために必要なのは、たくさん呼吸をして吸いすぎる過度な酸素量ではなく、適正な量の二酸化炭素なのです。

空気を吸いこみすぎて(呼吸数が多く、酸素を吸い込む量が多い)いると、
二酸化炭素の不足をに繋がり、それが日常的に行われていると、運動のパフォーマンスはもちろん、日常の健康にも悪い影響を与えるのですね。
そのために、呼吸が出来る身体でいることが大事です。

酸素と二酸化炭素の交換が円滑にできるように、呼吸筋の働きを最大限に生かせるような身体作りが大切です。

深呼吸。吸うことよりも吐くことが大切です。
深呼吸しましょう!と言われたらしっかり息を吐くようにしましょう!!
下記のエクササイズも有効です。ぜひ参考にしてみてくださいね。