カラダのこと

ゴールデンエイジって?

ゴールデンエイジ。
いろんな所でよく聞く言葉ですが、
非常に違和感。。これ現在も当てはまるのか?果たして正しいのでしょうか?

宣伝文句としては使い易いため誤解されて使われてることが多いように思えます。
逆にゴールデンエイジ理論って言い出すスポーツクラブ、指導者いたら
まじか?ちょっと詳しく聞きたい!って思っちゃうかも、、

僕自身は『何歳までに〜をやった方が良い』というのは全くないと思います。
その子の自然な成長に任せた方が良い、と思っています。

『〜歳までにこれをした方がいいですか?』
『何かを習うなら早い方がいいですよね?』
と聞かれることがありますが、

『〜歳までに〜をやった方が良い』
というような解釈は可能性を潰すようにしか思えませんし
『早い年齢からスポーツを始めた方が良い』
というわけでもありません。
アドバイスするとしたら
『とりあえず公園が万能なので公園で遊んでください。
そして、走りまわれば良い』くらいです。

war 終息せず、、秋にまた何も起こらなけでば良いが、、

『U10〜12年代は心身の発達が調和し、動作習得に最も有利な時期とされています。集中力が高まり、運動学習能力が向上し、大人でも難しい難易度の高い動作も即座に覚えることができます。『ゴールデンエイジ』と呼ばれ、世界中どこでも非常に重要視され、サッカーに必要なあらゆるスキル(状況に応じて技術を発揮すること)の獲得に最適な時期として位置づけられています。』

日本サッカー協会発行の『JFAキッズ(U -8\U-10)ハンドブック』より抜粋

ゴールデンエイジ理論だけで、
子どもの運動学習適齢期を語ることは問題があるのではないでしょうか?

ゴールデンエイジ理論の3つの科学理論

  1. スキャモンの発達曲線
  2. 脳の可塑性
  3. 即座の習得

がありますが、一つずつ疑問点を上げていきたいと思います。

①スキャモンの発達曲線について
神経系が著しく発達するため。と言われるが、増加するのは『量』であって『質』ではない。

②脳の可塑性について
脳、神経の可塑性については子供だけに限ったことではない。
何歳になっても可塑性は見られます。

③即座の習得について
この年代に高度なスキルを身につけることが大事。とあるが、
運動能力の落ちている現代の子供達には難しい。
つまり、ある程度の基礎的な筋力、運動経験が必要。
他にもこの年代で高度なスキルを身に付けさせる必要があるのか?疑問。

ゴールデンエイジ期に様々な運動を行う事で、体力、運動能力が伸びる可能性は高い。しかし、この時期だけが全てではないし、この時期でなければならない。ということはない。

例えば、スキル習得に特化した指導により、
基礎体力、姿勢を保持する筋肉の不足による、怪我の増加。
パフォーマンスの頭打ち。など。
特に怪我。は深刻な問題です。
ジュニアユース期の怪我の発症は再発を促すとも言われています。

子供の成長度合いを見る必要があります。現在は様々で多様な生活環境があります。
どのような生育の過程をたどり、
現在どのような状態であるか?←ここが一番大切。

つまり、大切なのはどのような運動体験をしてきたのか?
そして、どのような運動を行うのか?

成長のスピードも過程も違うのでどの体力、運動能力の状態であるか?
うちの子はこれが出来ない。って焦る必要ないと思います。
焦ってもいいことないですから。

スポーツは運動体験の一つです。
ここをいかに増やせるか?が重要な要素です。
特に子供に関しては何かの指標に当てはめて考えるのはナンセンスなような気がします。可能性を縮めるべきではない。
どこでどう才能が開花するか分からないですからね。
受け皿だけきちんと用意しておく。というのが良いスタンスのようにも思えますよね。