話すのも運動だし、手招きも表情も、全部運動なんですよ!
入力は情報が脳の中に入ってくることで、
出力はその情報に対しての反応。
入力は五感で、
出力というのは最終的には意識的な出力、
非常に具体的に言うと運動のことです。運動といっても、別にスポーツの事を指しているわけではありません。
バカの壁 養老孟司
話すのも運動だし、手招きも表情も、全部運動になる。
最近また『バカの壁』を買い直して読んでいるのですが、
やっぱり超絶面白い。痛快。
当時、買って読んでるんですけどね。
その時は今ほど理解出来てなかったと思います。。
やはり、本は成長を感じさせてくれる笑
この本、身体についても色んなことを述べています。
『超バカの壁』も一緒に買いました。これも読むのが楽しみです。
脳の動きはシンプルで
感覚の入力があって、現在、過去の経験の感覚情報が統合されて出力(動き、思考)が生まれるのです。
脳は身体からのインプット情報に対してフィードバックする器官です。
あらゆる情報が一旦脳にインプットされて、
生き延びるために、ベストなアウトプット(姿勢、動作)をした状態が今の状態です。
つまり、行動や動作自体も運動だと考えられるし、
姿勢や動作はするものでなく、なるものでもあるのですね。
感じることは頭脳的な作用でなく、肉体的な作用。
感じたことに良い悪いはないですから、
何でもまずは感じること。ですね。
『感じる』というのもそんな深く考えなくて良いはず。
いつも自然とやっていることですから。
『〜を感じましょう』と言うと何か崇高な事を行っていて難しいように思えますが、
どう感じようと、まさにこれこそ自分勝手なので、正解も何もない。
ついつい『こうしないといけないのかな?』『どう感じることが正しいの?』
という正しさや正解を求めてしまいますが、そんなことない。
感じることくらい自由なものはないように思えます。
運動指導することで大切にしていることは、五感を使うことです。
言葉だけでなく、視覚や触覚でも導くようにしています。
何が見えているか?
身体が触れているところはどこか?
床や壁との距離はどうか?
自分の呼吸の音はどうか?
動きを通じて、様々な感覚に気づき、より自分の身体を知ることで、自分の持つ能力を最大限に引き出すことが出来ます。
養老先生は『個性は』は脳ではなく、身体に宿っている。
ともおっしゃています。身体こそが個性だとも考えられるのですね。
運動やトレーニングは筋肉をつけたり、シェイプアップのためだけではありません。身体を動かすこと、身体と向き合うことは個性を磨くことでもあるのかもしれません。身体やっぱり大切にしましょう!!